成田山貞照寺は、日本初の女優、川上貞奴女史により開創されました。真言宗智山派に属し、成田山新勝寺の末寺です。
貞奴女史は、大本山成田山新勝寺（千葉県成田市）のご本尊不動明王を篤く信仰し、人生における幾多の困難を乗り越える心の支えとしていました。そのご自身の不動尊信仰の集大成として私財を投じて貞照寺を創建、昭和8年10月28日に落慶法要を奉修しました。
平成に入ってからは、東海地方において不動尊信仰を伝える東海三十六不動尊霊場の第三十番札所となっております。また諸堂伽藍は、平成18年より国の有形文化財に登録されております。
現在、日本初の女優、貞奴女史に因んで諸芸上達・芸能祈願、また、本尊不動明王の御霊徳を示すお寺として多くの善男善女の御参拝をいただいております。

※ 上の絵は、大井ダム（岐阜県恵那市・中津川市）工事が無事に完成するよう祈る貞奴女史が描かれています。本堂羽目板の下絵として、貞奴縁起館に所蔵されています。